ワンピース ハンコック フィギュア セット コミック/アニメ

自分自身は初めて読む自伝書だったので、多少手こずりました。（ウルトラシリーズは初）まず、美術系の内容だと思っていたらまず違いました。少年期の戦争体験・幼少期の火傷（野口英世と同じだったらしい）それから冒頭のウルトラマンの追悼歌。どうもウルトラマンと言う作品は他のドラマと違って行き当たりばったりだったらしい、監督は誰？？役者は？？とかが当たり前だったとか。読めば読むほど、あまり知らないウルトラシリーズの裏事情が見てきます。私の場合は初めてと言うことで1週間で読み終わりました。

2023/06/02 15:14

ウルトラマンやウルトラQといった作品に関わった芸術家成田亨が、美術スタッフとして自身が作り上げたヒーローや怪獣、舞台セットなどにどんな思いを込めていたのか、その独特な考え方や世界観に触れることが出来た。

2023/06/02 12:46

旧版を持っていたのですが、引っ越しの際に行方不明になったので、購入し直しました。確かに円谷プロ、円谷皐さん、満田監督、実相寺監督らに対する不満も書かれているのですが、それほど陰湿な表現ではなく、読んでいて不快感も感じませんでした。幻の書となった希少部数の「眞実」の方がよほど重い事を書いていましたので。反面、ご自身のデザイン論を語られている部分（ガラモンと魚の関係）等は面白いのですがもう少しこういう方面のお話をたくさん遺していって下さればなお良かったかな、という印象です。個人的には小難しくもなく、読んでて気分が重くなる事も無く、デザイン論をサラッと読んでみるには良書と思います。余談ですが、石ノ森章太郎さんの「３割」なのですが、石ノ森さんはデザインだけでなく世界観からストーリー登場人物まで全部構築されているので、金城さん＋成田さんで３割なら妥当なのかな、と思いました。現状は金城さんや脚本家には、地上波、BS、CSでの再放送、ソフト化、ダウンロード販売で都度、報酬が有るのに対し、成田さんには皆無なのは、やはり不公平なのかな、とも思いました。

2023/06/02 11:00

本書は、編者の滝沢一穂が1995年7～8月に計4回、延べ10数時間にわたって行ったインタビューを纏めたものである。いわゆる「聞き書き」。インタビュアーがどの程度この分野に詳しいのか、巻末の略歴を見ても今一つ判らないものの、どうも話の引き出し方が弱い気がする。早い話が力量不足なのだ。インタビュアーがあまりしゃしゃり出るのも困るが、成田亨の語りをただそのまま載せられてもなぁ。ちょっと期待外れだった。武蔵野美術学校(現 武蔵野美術大学)在学中に『ゴジラ』の撮影現場にアルバイトで参加したのをきっかけに特撮の世界に触れ、その後彫刻家として正にこれからという時、生活の糧を得るために円谷プロに美術監督の形で加わる経緯には、やりがいの反面、忸怩たる思いもあったようで、読んでいても辛い。本書も半ば過ぎになると円谷プロに対する積年の不満が何度か口をついて出てくる。云うまでもなく著作権の問題である。後に続くウルトラマンシリーズに通底する意匠を創り上げたにも拘らず、円谷プロがライセンス収入を独占し、成田には全く対価が支払われなかった。それどころか、ウルトラ怪獣を中心とした画集を出せば円谷プロから著作権侵害のクレームを受けたのだから、怒る気持ちもまぁ分かる。本書によれば、成田は、石ノ森章太郎が『仮面ライダー』のライセンス収入の30%を受け取っているのを例に挙げて「俺にもそれくらい」と主張したそうだが、円谷プロは交渉のテーブルにすら着こうとしなかったとか。でも、新作の発注が途絶えていた時期にはこのランセンス収入が結構な命綱みたいなものだったわけだし、円谷プロの姿勢も分からないではない(噂では、他社の著作権侵害がないか鵜の目鷹の目でチェックするのが社員の唯一の仕事なんてこともあったらしい)。成田の言い分を呑んだら最後、その後の数多のウルトラマンたちのデザインは、皆初代マン・セブンの模倣ということになりかねず、堪ったもんじゃなかろう。デザインから基本プロットまで疑いもなく石ノ森の創作物である『仮面ライダー』と、成田が『ウルトラマン』で果たした役割を同列には比べられないと思う。それは、成田デザインの見事さとは全く別の話だ。せいぜい金城哲夫以下、当時の円谷プロとの共同著作物と認められれば御の字程度だろう。当時の円谷プロが会社の体を成してなく、法的な権利問題にルーズで、クリエイターに対するリスペクトにも欠けていたのには大いに同意するが、そのことであまり繰り言を並べて欲しくなかったなというのが、読後真っ先に思ったことだ。なお、ウルトラマンやウルトラ怪獣のデザインに関しては、成田亨本人のあっさりした語りよりむしろ、小林晋一郎の『バルタン星人はなぜ美しいか―新形態学的怪獣論』の方が圧倒的に優れているだろう。古書ではあるが、一読の価値あり。

2023/06/02 10:47

とても満足しています。ありがとうございました。

2023/06/02 10:46

夕張市全面協力という事で、まずはのっけからシャドームーンがエラく丁寧に夕張市の事を説明してくれるくだりで大爆笑。めちゃくちゃ夕張市のこと高く評価してるんだな信彦！！　と。ところが「いわゆるご当地ヨイショ回的なやつ？」と思って甘く観ていたら大間違い。(親子向け映画には取り入れたい)家族愛要素、ご当地ロボ「ユーバロット」をゴルゴムの戦闘ロボットとして開発するという物語的にも重要なポジションを占める牧野博士の存在により、「東京に居る光太郎から北海道に向かう」という導線が無駄がなくて実に素晴らしい流れですね。アクションシーンも充実していて、大神官三人の怪人態にサタンサーベルを振るうシャドームーンとのバトル。仮面ライダーBLACKが北海道の雄大な地形も含めて大暴れします。こういう特別版ではお馴染みの再生怪人大盤振る舞いもしっかりあります！なんならもう光太郎が北海道らしい長い長い道路をロードゼクターで走ってくれるだけで「北海道ロケめっちゃ良いな～！」って思えてきます。夕張市長さんも演技は素人ながら、当時既に石炭産業が斜陽にあったであろう市の町おこしという思いでしょうか、ご自身が出演して「ゴムゴムから町を救うチャンスを伺っている」というなかなか渋い役どころで登場して下さいます。(調べれば6期24年勤め上げられた大ベテランとも呼ぶべき市長さんでした)夕張市の魅力も伝えながらアクションにも一切妥協しない、とても30分弱の映像作品とは思えないほど充実した内容でした。こんなの観たらウチの地元にも仮面ライダー呼びたいくらいです(笑)。

2023/06/02 08:59